こどもちゃれんじの歯ブラシの絵に違和感

shimajiro_eyecatch

もうじき1歳になる子供用に、こどもちゃれんじを購読している。届くのはまだ知育玩具が主なので購読、というのか解らないが、まあ購読。子供の発達の少し先回りをしたものが届くので、届いた当初は本人もどう遊んだらいいかわからずにただただ口に含んだりしていたものが、いつの間にかちゃんと遊べるようになる姿を見ると感動したりする。流石としか言いようがない程に子供の心をロックして離さない教材が多い。

そんな教材の中に、ギミック満載の絵本、というジャンルがあるんだが、最近届いた教材で子供と遊ぶ最中に強烈な違和感に襲われた。

違和感を感じた歯ブラシが動く前
右の写真をご覧頂きたい。大口を開けたしまじろう君の歯を磨こうと、後ろからお母さんが歯ブラシを構えている。その腕のデッサンの狂いっぷりは、セザンヌの赤いチョッキの少年を彷彿とさせる。

左の奥には「歯ブラシとはこういうものなのだ」と、言葉ではなく行動で息子に示すお父さんの姿がある。幸せな家族の風景と言えるだろう。

しかし私はこの段階でかすかな違和感を感じている。何に、と明確に言えるわけではない。だが、私のゴーストは「お母さんの右手の位置とお父さんの立ち位置がアレだね」と囁いている。そのかすかな違和感の原因はこのページのギミックを発動させた時に明確になる。


違和感を感じた歯ブラシが動いた後
お母さんが手に持った歯ブラシの部分だけがめくれて、しまじろう君の歯を磨いている姿に変わる。素晴らしく楽しい。超盛り上がる。

しかし、である。お父さんと歯ブラシの位置取りに、何か意図的なものを感じてしまうのである。なるほどこれが先ほどのかすかな違和感の正体か!

「お前の考え過ぎだろう。お前の汚れた心がそう見せているのだ」と言う向きもあるだろう。だが、ここで思い出すべきはお母さんの両腕の狂ったデッサンである。その妙な腕の長さである。それが表すのは即ち、腕を異常な長さにしてまで歯ブラシをこの位置に持ってくる意図があるという事に他ならない。さらにシュカシュカ、シュカシュカという通常はあまり使われないオノマトペも私の確信を後押しする。


ここで一度冷静になる。やはりこの一連の違和感は私の汚れた心が私に抱かせる幻想なのではないか。
私以外の、この絵本を主に読むであろう世のお父さんお母さんや純真無垢な子供達は、一切そんな事思わないんじゃないか。

そこで私は、長年信頼を置いている友人達に携帯電話でメールを送る。
前出の2枚の写真に
「これは意図的なんだろうか。ジャッジしていただきたい。」
とシンプルな文面を付ける。シンプルにしたのは、友人達に先入観を持たずに判断してもらおう、という意図である。

待つ事数十分、二名の友人からジャッジメントが返ってきた。

まずは“外国語マニア”の友人 V 君から
「意図的です。しまじろう君とお父さんのノドチンコが描かれているのがその絵解きです」
との返答。なるほど、メタファーが配されていた事に気づくとは、流石の観察眼である。少し心強くなる。

添付されてきた「前科」画像
そして“口じゃない所からお酒を飲む”趣味を持つ友人 R 君からの返信は
「笑っちゃったのでわざとだと思います。こどもちゃれんじは前科がありますよ。」
というもので、右図のような画像も添付されていた。衝撃が走る。うちにある絵本の比ではない。強力な情報をありがとう。そろそろボジョレーヌーボーの解禁日ですね。

さて、この画像を見てしまうと、もう社内に歯ブラシに対して何か特別な思いを持った人がいるとしか思えなくなる。その時、私の脳裏にはなぜか勝利の二文字が浮かんでいた。点と点が線になる、というのはこういう事を言うのだろうか。私は笑みを浮かべながら、静かに絵本を閉じ、眠りにつくのだった。


さて、実際の所、どう思います?



関連記事

関連記事はありません